【ほのぼのゲイカップルと料理の映画】劇場版　きのう何食べた？

公　開　　２０２１年
時　間　　１２０分
出演者　　西島秀俊　内野聖陽
　　　　　山本耕史　磯村勇斗

あらすじ

＊この映画はテレビドラマ「きのう何食べた？」の続きとなっています。まだドラマをご覧になっていない方は、最初にドラマを観てから映画をご覧下さい！

弁護士をしている筧史朗はゲイであるがカミングアウトはしていない。史朗の恋人は美容師をしている矢吹賢二。賢二はゲイであることをカミングアウトしており、二人は同棲をしている。

ある日、史朗が賢二の誕生日に京都に行こうと言い出し、二人で温泉旅行に行くこととなる。

嬉しさのあまり舞い上がっていた賢二だったが、人前でゲイとして見られることを嫌う史朗が、突然旅行に連れて行ってくれたり、旅行中に一緒に写真を撮ったり、手を繋いだりするため、次第に賢二は「何かあるのではないか・・・」と史朗を疑い始める・・・。

みどころ

今回は映画のみどころというよりは、ドラマも含めた「きのう何食べた？」のみどころについてお伝えします！

料理

この映画やドラマの原作はよしながふみさんによる漫画です。

私はまだ漫画は読んだことはないので、漫画については何も言えないのですが、映画やドラマに限って言えば、毎回出てくる料理がとても美味しそうなのです！

レシピや料理のポイントを説明しながら、実際に作っている過程があって、そしてそれを食べるシーンが毎回あるのですが、演技とは言え、みなさんとても美味しそうに食べているし、観ているこちらも実際に作って一緒に食べたくなるくらい、お腹の空く映画です。

でも私は肉は食べないし、今後は代替肉が主流になっていくだろうし、史朗と賢二の年齢や健康も考慮して、これからは動物性の食材を使わない料理レシピで作って欲しいと思います！

内野さんの演技

史朗を演じる西島さんの演技も、小日向さんを演じる山本さんの演技も、そして、ジルベールを演じる磯村さんの演技もどれもとても好きなのですが、賢二を演じる内野さんの演技には脱帽です。

声のトーンや喋り方はもちろんですが、座っている時や立っている時の姿勢、体のひねり方、食べている時の手の角度などなど、演技が細部にまでこだわっていて、本当に素晴らしいのです。

是非、内野さんの演技にも注目して欲しいと思います！

ゲイの現実

最近は以前に比べて、少しずつではありますが、自分のセクシュアリティーについてカミングアウトしやすい環境になってきているのではないかと思います。

しかしながら、LGBTQ＋の方々にとっての苦しみは、社会的な差別や偏見はもちろんですが、重くのしかかる問題の一つとして、家族との関係なのではないかと思います。

あるがままを受け入れてくれる家族がいるのであれば、それは本当に恵まれていることで心強いことですが、きっとそうではない家族も多くいらっしゃると思います。

史朗の両親もようやくゲイである史朗を受け入れつつありますが、それでも恋人が男性であることには抵抗があり、史朗の全てを受け入れることは難しいようです。

オープニングソング「帰り道」

ドラマと映画のオープニングソングはOAUの「帰り道」という曲です。

どこか懐かしさを感じる音楽で、とても心に沁みて来ます。

是非、聴いて見てください！

ちなみに、映画のエンディングソングはスピッツの「大好物」という曲です。

映画のみどころ

ドラマでは出てこない賢二の家族が出てきたり、いつもクールな史朗さんが賢二の言動に気持ちをかき乱されたり、京都旅行のシーンもみどころです。

また、美味しそうな料理のレシピもいくつか出てきていましたが、その中でも「キャラメルリンゴのトースト」がとても美味しそうでした！

私はアイスも食べないのですが、キャラメルリンゴは作ってみようと思いました。

ドラマのみどころ

ドラマの１１話で、西島さん演じる史朗が「自分はゲイだけれど幸せなんだと両親に伝えたい」と、賢二、小日向さん、ジルベールがいる前で話す場面があります。

この時の西島さんの演技も素晴らしいのですが、山本さんの素な感じの表情もとても素敵なのです。そして、その後のジルベールと小日向さんの二人で帰るシーンのやりとりも、私はとても好きです。

１１話はこのドラマの１番のみどころだと思うので、映画を観る前に必ずドラマを観てみてください！

感想と独り言

このドラマや映画は、ほのぼのと観れて、くすくすと笑えたり、時には泣けたりするところが良いところです。

可能な限り、これからもドラマ化して欲しいなぁと密かに願っています。

いつか漫画も読んでみたいです。

このドラマでは、ゲイの人たちが抱える問題について、深刻には描かれてはいませんが、現実的には深刻な問題を抱えている人はたくさんいらっしゃるのだと思います。

恋愛関係はもちろんですが、友人関係、家族関係、職場関係、生活環境、性自認などなど、いろいろな問題があるかと思います。

ただ、私がこれまでの経験で学んだ幸せになる秘訣の一つは「諦めも大切」ということです。

親や子どもへの期待や願望、一人一人が思い描く理想の家族像や恋人像や結婚像などなど、

人には一人一人それぞれの立場で、それぞれの理想の関係性を思い描いているのだと思いますが、

それが可能であるならば追い求めても良いですが、どうにもならないことであるならば、諦めることも必要だと思うのです。

例えば、史朗さんの家で、両親が血のつながった孫が欲しいと願ったところで、一人息子の史朗さんがゲイである以上、血のつながった孫を持つことは不可能です。

両親の幸せのために、強制的に卵子をもらって受精させて・・・ということはできるかもしれませんが、それをしたところで今度は史朗と賢二はそれで幸せなのか・・・ということになります。

世の中には、どうにもならないことがあります。もがいても、あがいても、どうにもならないことってあるのです。

ですからそんな時は、諦めなければならない現実を受け入れ、その中で最大限に幸せになれる道を歩いていくことが大事だと思います。

だって、叶わないことにこだわることで苦しみが生まれるのであれば、いっそのこと諦めた方が、苦しみから解放され、別の道が開かれ、

諦めた先に別の幸せがあると思うからです。

どう生きるかは人それぞれで、思い通りに生きることは難しいものですが、

理想の幸せばかりを追い求めず、今目の前にある幸せに感謝して、それを毎日感じていける生き方をしていけるといいなと思います！

こんな人にオススメ

• BL系のものが観たい
• ほのぼのとした映画が観たい
• 料理を学びたい
• 心温まるものが観たい
• おいしそうな映画が観たい

お勧め！

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