【LGBTQ+映画/ロードムービー】トランスアメリカ
公開 2005年(アメリカ) 時間 103分 出演者 フェリシティ・ハフマン ケヴィン・ゼガーズ
あらすじ
男性から女性になるための性転換手術を一週間後に控えたブリー。ある時、ニューヨーク警察からの電話でブリーの息子を名乗る17歳のトビーが拘置所にいると連絡が来る。ブリーは自分に息子がいることは知らなかったが、そのことをセラピストに話すと、過去ときちんと向き合うまで手術はさせられないと言われ、トビーの保釈のため仕方なくニューヨークに行く。教会の人のフリをしてトビーと会い、彼を継父の元へと連れて行こうとする・・・。
見どころ
フェリシティ・ハフマン
主人公は女性へと性転換手術をする男性の役なのですが、この主人公を演じているフェリシティ・ハフマンは女性で、「デスパレートな妻たち」というアメリカのドラマで有名になった女優さんです。彼女の演技力もあるとは思いますが、髪型やメイク一つで、人の印象ってこんなにも変えられるんだと驚きました。女性が女性になりたい男性の役を演じているところがこの映画の見どころの一つと言えます。
トビー
ケヴィン・ゼガーズ演じるトビーですが、未成年でタバコを吸ったり、お酒を飲んだり、薬をやったり、売春したりと、やっていることは悪いことばかりなのですが、心の中がとても綺麗で、優しくて、純粋なのです。どのシーンからそれを感じるかと言われたら、この場面!と言い切れるものはないのですが、トビーの一つ一つの動作・言葉からそれを感じ取ることができます。
音楽
この映画では主にカントリー系の音楽が流れています。私はカントリーも好きなのでサウンドトラックも購入してしまいました。この映画はロードムービーでもあるので、アメリカの広大な土地をドライブする時にぴったりな音楽がたくさん流れています。エンディングで流れるTravelin’ Thruという曲は2005年のアカデミー賞オリジナル楽曲賞にノミネートされています。とても良い曲です。
感想
この映画を観た時、主人公の女性になりたい男性を演じているフェリシティ・ハフマンのことは知りませんでした。けれど、女性が演じていることはネットで調べて分かりました。その時はフェリシティ・ハフマンが出演している「デスパレートな妻たち」は見たことがなかったので、数年後にそのドラマを観て「あー、この人がそうなんだ・・・」と知りました。やはり、このトランスアメリカのフェリシティ・ハフマンの演技は素晴らしいです。
そして、この映画はなんといっても音楽が良いです。何曲ものカントリーが流れていて、ロードムービーにぴったりな感じです。
現代は家族の形に決まったものはなく、様々な家族があります。これからは両親が女性とか両親が男性とか、父親が女性になったとか、母親が男性になったとか、そんなことも起こってくると思います。
子どもにしてみたら、色々複雑な気持ちになることもあるかと思いますが、大切なのは「愛」です。どれだけ愛を注がれて育てられたか。世間で言う一般的な家族の中で育っていても、愛がなければ意味がありません。
親なんだから、子なんだからと、相手に求めすぎると上手く行かなくなります。大人になって思うことは、親子であっても、それぞれ別の人格をもった一人の人間であるということ。だから、形にこだわらず、親であっても、子であっても、一人の人間として付き合っていく事が大切なのだと思います。
これからの時代は、たとえ家族関係にしても型にハマった考え方は、自分や家族を苦しめるだけなのかもしれません。家族の形も柔軟に受け入れていく頭の柔らかさが必要になると思います。
こんな人にオススメ
- ロードムービーが観たい
- LGBTの映画が観たい
- 音楽が良い映画が観たい
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