【死ぬ前に一度は観てほしい不朽の名作映画】街の灯
公 開 1931年 時 間 87分 出演者 チャールズ・チャップリン ヴァージニア・チェリル
あらすじ
ある浮浪者が盲目の花売りの女性と出会い一輪の花を買うのだが、花売りの女性は浮浪者をお金持ちの紳士と勘違いする。
ある日、ひょんなことから浮浪者はお金持ちと知り合いになったことでお金を得て、花売りの女性から花を全部買い取ったり、もらったお金を全部女性に渡したり、お金持ちの車を使って、花売りの女性を家まで送ったりしてお金持ちを演じていた。
しかし、女性が病気になったことで浮浪者は働きに出て、得たお金で女性に食料や日用品を家まで届ける。
そして、盲目の人を治療した医者の話をして、いつか女性の目を治すことを約束するのだが、その時、明日までに家賃を払わなければ女性とその祖母を追い出すという通知を目にしてしまう。
浮浪者は通知内容を女性に伝え、明日までに必ずお金を用意すると約束して女性の家を出る・・・。
みどころ
チャップリンの登場シーン
最初のチャンプリンの登場シーンはとてもインパクトがあります。
盲目の女性との出会いのシーン
最初、浮浪者は女性が盲目であることに気づいていませんでした。
でも、女性が一輪の花を落とし、浮浪者がそれを拾うのですが、そのことに気づいていない女性が花を探していることで、浮浪者は女性が盲目であることに気づきます。
そして、浮浪者は女性から花を受け取りお金を渡すのですが、女性がお釣りを出そうと手間取っている時、近くにあった車に一人の紳士が乗り込み、ドアを閉めて去っていく音がします。
女性は花を買ったお金持ちの紳士が、お釣りを受け取らずに車で去って行ったのだと勘違いをします。
それを見ていた浮浪者は、買ったのは自分だと主張することなく、そっとその女性を見守ります。
お金持ちの友人との出会いのシーン
浮浪者はある港で自殺をしようとしているお金持ちの男性と出会います。
そのシーンがなんとも面白くて、ドリフターズのコントを思い出させてくれます。
(ドリフターズがチャップリンから影響を受けているのだと思いますが、私の中の「笑い」はチャップリンよりもドリフターズの方が先なので・・・。)
チャップリンの登場シーンやボクシングのシーンなど、この映画全体に言えることなのですが、
とにかく笑いが古くない!
制作から90年経った今でも全然笑えるのです。
セリフはないのに、仕草、動き、タイミング、表情などから、絶妙な笑いが引き起こされます。
本当にチャップリン映画は凄いなぁと思わされます!
ラストシーン
そして、何と言ってもこの映画のみどころはラストシーンです。
チャップリンの表情が、もうなんとも言えません。
笑いを与えてくれるだけではなく、最後にはしっかりと大きな感動を与えてくれる・・・。
この映画は名作中の名作だと私は思っています。
感想
この映画は約90年も前に制作され、3年余りの時間を費やして作られた作品です。
チャップリンはトーキー映画(映像と音声が同期した映画)に反対していたのですが、この『街の灯』で初めて伴奏音楽と音響を取り入れました。
この映画の素晴らしいところは、笑いが全く古くなく、ストーリーとしてもとても良くできていて、たくさん笑った最後の最後には、心が温かくなって、優しい気持ちになれて、なとも言えない感動で満たされて終わります。
自己犠牲が必ずしも良いとは私は思ってはいませんが、自分の明日の安全もわからない「浮浪者」という状況にいながら自分の損得を顧みず、目の前の盲目の女性に尽くす浮浪者の純粋な気持ちや優しさに心を打たれます。
最後のシーンに関しても、人によっては「お前のせいでこんなことになったんだぞ!」って恨みをぶつける人もいるかもしれませんが、そんなことはせずに、ただただ相手の幸せを心から喜べる浮浪者の心に胸が熱くなりました。
この映画は死ぬ前に一度は観るべき映画と言っても過言ではないと思っています!
こんな人にオススメ
・人生がつまらないと感じる
・古い映画が観たい
・笑って気分転換したい
・心温まる映画が観たい
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