【純粋で優しくて切ない映画】シザーハンズ

公　開　　１９９０年
時　間　　１０５分
出演者　　ジョニー・デップ　ウィノナ・ライダー

あらすじ

ある日、孫娘に「雪はどうして降るの？」と聞かれた祖母は、ゆっくりとその訳を語り始めます・・・。

ある小さな町で暮らすペグ、彼女は化粧品の訪問販売をしていました。

誰にも化粧品を買ってもらえず、途方に暮れてふと顔を上げると、町の外れにある古びた屋敷が目に入り、ペグはそこに行ってみることにしました。

屋敷の庭は綺麗に手入れされていましたが、屋敷の中は人が住んでいるような気配がありません。

階段を上がっていくと奇妙な服を着て、両手がハサミだらけの男性がいました。

彼はエドワードという名前で、発明家によって作り出されたのですが、発明家は手を完成させる前に死んでしまい、彼の手はハサミのままでした。

ペグは彼を不憫に思い、自分の家に連れて帰ることにしました・・・。

みどころ

ティム・バートン

監督がティム・バートンです。彼の世界観は結構独特な感じがあって、まさにこの映画はその一つだと思います。

ウォルト・ディズニー・スタジオで働いていたことがあったようで、この映画の構成もなんとなくディズニー映画に似ています。

この映画以外に彼の映画で好きな作品は『ビッグ・フィッシュ』『ダンボ』です。

この２作についてもいつかブログでご紹介したいと思います！

雪の中で踊るシーン

ペグが暮らす町では雪が降ったことがありません。

クリスマスの夜、エドワードが庭で氷の彫刻を作っていると、削られた氷が雪のように舞い、ウィノナ・ライダー演じるキムがその雪に感動して、手を広げて踊るシーンがあります。

それはなんだかとても素敵な場面です。

手がハサミであることは・・・

手がハサミであるが故に、大切な人を守りたくても逆に傷つけてしまうことがあります・・・。

エドワードはキムのことを好きになります。

でも、手がハサミなので彼女を抱きしめてあげることができません。

彼は普通の男性になりたがっていました。

この映画はとっても切なくて、とても悲しい物語です。

感想

この映画は過去に何度も観ているのですが、今日は十数年ぶりに観ました。

１９９０年公開の映画なのですね・・・。

映画に出てくる電話がブッシュホンですらなく、ダイヤルを回すタイプの電話で懐かしさを感じました（苦笑）

久しぶりに観ましたが、やっぱり優しいけれど切ない映画です。

ディズニー映画がそうですが、最初はほのぼのしていても、途中で主人公が酷い目にあったり、必ず悪い人が出てきてやっつけられたりしますよね。

この映画も最初はほのぼのしていますが、途中からラストにかけては軽いハラハラドキドキがあります。

エドワードのように純粋な心を持った人は、それを利用する悪い人に騙されて、傷ついて、結局全てが意図しない方向へといってしまいます。

人間の身勝手さがとてもよくわかる映画でもあります。

でも、エドワードのキムに対する優しさとか、純粋な思いとか、嫉妬とか、切ない気持ちとか、悲しみとか、大切に思う心とか・・・、そういったものがとても良く描かれていて、心に響いてくる映画でもあります。

観たことがない人は一度は観てみる価値はある映画だと思います！

今回この映画を観直してみて気づいたことは、キムのお父さんが凄く天然でいい味出していたことです。

これまで何度もこの映画を観たことがありましたが、お父さんの存在は全く印象に残っていませんでした。

それに、そのお父さんを演じるアラン・アーキンという俳優さんは、このブログでも紹介している『リトル・ミス・サンシャイン』のおじいちゃん役の人だということにも驚きでした。

どこかで観たことのある顔だとは思ったのですが、まさか『リトル・ミス・サンシャイン』のおじいちゃんだったとは・・・。

私は『リトル・ミス・サンシャイン』という映画が大好きで、「元気が出る映画のNo.1」に薦める程オススメの映画です。

『シザーハンズ』も良い映画ですが、観終わった後はちょっぴり切なくなってしまうので、

その後には『リトル・ミス・サンシャイン』を観て、元気を出すと良いと思います！

こんな人にオススメ

・ファンタジー映画が好き

・切なくて優しい映画を観たい

・切ない気持ちに浸りたい

・不思議で独特な世界観の映画を観たい

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