【笑って泣ける映画】あやしい彼女
公開 2016年 時間 125分 出演者 多部未華子・倍賞美津子・小林聡美 要潤・北村匠海
あらすじ
大企業で働く娘が自慢の70代のおばあさん。ある日娘と大喧嘩をして家を出てしまう。当てもなくさまよい、目に入った写真屋さんで写真を撮ると20代に若返ってしまう。女手ひとつで娘を育てるためだけに生きてきたおばあさん。若い頃にやれなかったおしゃれをしたり、歌手になる。そして、ある男性に恋をしてしまう・・・。一方娘は、母親を探すうちに知らされていなかった母親の過去について知ることとなる・・・。
見どころ
韓国版「怪しい彼女」のリメイク
この映画は2014年公開の韓国映画「怪しい彼女」のリメイクです。日本だけではなく、中国やベトナムでもリメイクされています。
私はベトナム版はまだ観ていないのですが、日本版では家族設定が母親と娘とその息子ですが、韓国版や中国版では母親と息子とその妻と子どもたちとなっていたり、
韓国版や日本版ではおばあさんの衣装や髪型はオードリー・ヘップバーンを意識しているのですが、中国版ではそこは取り入れていなかったりと、それぞれのお国柄も反映されていたりして、各国の映画を見比べてみるのも面白いと思います。
ちなみに、中国版は「20歳よ、もう一度」、ベトナム版は「ベトナムの怪しい彼女」というタイトルになっています。
また、中国版を観ていて不思議に思ったのは、おばあさんが写真屋さんのショーウィンドウに飾ってある写真を観ているシーンで、なぜか昭和天皇と香淳皇后の写真が飾られてあったことです。これは今でも謎のままです。
三つの映画を見比べてみて、どれもとても良かったのですが、やはり私は日本版が一番好きでした。
悲しくてやりきれない
若返ったおばあさんが過去を振り返りながら「悲しくてやりきれない」を歌う場面があります。ほろっと泣けてくる良いシーンです。この歌の歌詞は決して励まされるようなものではないのですが、場面と曲がとても合っていました。
母と娘の会話シーン
この映画の一番の見どころは、最後の方にある母と娘の会話のシーンです。
早くに夫を亡くし、女手ひとつで娘を育てたお母さん。若返ったことで若い時にできなかった恋愛やおしゃれをして、大好きな歌も歌うことができて、自分のための人生を取り戻すことができた。けれど、あることがあって、その人生を捨てなければならない選択に迫られる。娘はこのままお母さんの人生を生きて欲しいと言うのだけれど、お母さんは迷うことなくある一言を言う。
この一言に涙です・・・。
どれほどの深い思いが詰まっているのだろうと想像すると本当に泣けてきます。
娘への深い深い愛を感じる一言です。
ラストのシーン
最後の見どころはラストのシーンです。このシーンに関しては韓国版が好きです。それは日本版が劣っているとか、どこが良い悪いとかではなく、ただ単に、私が以前観ていた好きな韓国ドラマの主人公が出てきたからです(笑)
感想
最初は何気なく観始めた映画だったのですが、止めることができず、最後まで一気に観てしまいました。それくらい、とても面白くて引き込まれる映画です。この映画の一番のテーマは親子愛ですが、恋愛の要素もあります。
「親の心子知らず」とよく言いますが、本当にその通りで、私の場合も勝手に大きくなったつもりで生きてきましたが、親の愛情なしには生きてはこれなかったのですよね。
その「愛情」というものも、自分が理想とする愛情というものを手に入れることができませんでしたが、大人になって、その時には愛情と思えなかったものも、実はあれもこれも親の愛情だったと気づくことができました。
その時には気づけないことでも、後になって気づけることって本当に多いです。
親子の問題や家族の問題というのは人生で一番の大きな課題だったりします。私も平坦な人生ではありませんでしたし、親を何度責めたかわかりません。けれど、最後は自分なのだと思っています。
どんな人生でも、それを良くするも悪くするも結局最後は自分次第なのだと、今は思えています。
この映画は泣けるだけではなくコメディ要素も所々にあって、楽しくて笑える映画でもあります。現実離れしているあり得ないストーリーではありますが、だからこそ現実逃避ができて、笑ったり、泣いたり、映画を観終わった後にはあったかい気持ちになれる、そんな映画です。
こんな人にオススメ
- 現実逃避をしたい
- 泣きたい
- あったかい気持ちになりたい
- 親子愛を感じたい
- 若い頃の気持ちに浸りたい
- 楽しい気持ちになりたい
- 笑いたい
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