【テレビドラマの主人公になっちゃう映画】カラー・オブ・ハート
公 開 1998年 時 間 124分 出演者 トビー・マグワイア リース・ウィザースプーン
あらすじ
同じ高校に通う双子のデイビッドとジェニファー。ジェニファーは勉強嫌いで化粧や恋愛に忙しく、一方デイビッドは50年代の白黒テレビドラマ「プレザントヴィル」のオタク。
正反対の性格の二人がある日、テレビのリモコンの取り合いをしていると、その時テレビで放送されていた白黒テレビドラマ「プレザントヴィル」の中に二人とも入り込んでしまった。
白黒世界のプレザントヴィルの街。そこは全てが完璧で失敗がなく、いつも晴天で雨は降らず、火事もなく、性欲もない、そんな世界だった。
しかし、二人が街で暮らし始めたことによって、街は次第に変化していき、やがて白黒だった世界に色がつき始める・・・。
見どころ
映像
結構古い映画なので、現代の映像と比べてしまうと綺麗な映像とは言えないかもしれませんが、モノクロの世界に色がつき始めると、その色がなんとも鮮やかに映ります。
次第に色が増えていくのですが、それもとても綺麗です。
現代の映像技術で観れたなら、もっと綺麗だったろうなぁと思います!
カラーになる人と白黒のままの人
映画の中で、カラーになる人と白黒のままカラーになれない人がいます。
その人自身にある何かを乗り越えたり、覚醒したりすると白黒からカラーになるようなのですが、
主人公の二人はなかなかカラーになりません。
この二人は何がきっかけでカラーになるのかも見どころの一つです。
Across the Universe
この映画のエンディングでビートルズの「Across the Universe」のカヴァー曲が入ります。
歌っている人はフィオナ・アップルという人なのですが、YouTubeではMusic Premiumのメンバーじゃないと観れないようでした。メンバーの方はそちらをご覧ください。
メンバーではない方の為に、フィオナ・アップルではありませんが、Rufus Wainwrightが歌っているものを載せておきますので、そちらをご覧ください。
ちなみにこのRufus Wainwrightが歌っている「Hallelujah」という曲もとても渋くて良いので聴いてみて下さい。これもカヴァー曲です。
感想
この映画は映像や音楽などは良いのですが、内容は結構考えさせられるところがあります。
なんの変化もなく生きていた白黒の世界に、突然様々な変化が現れ、カラーになる人まで出て来てしまいます。
こうなると人間界で起こることは「差別」です。
この映画を観ていると、「どうして人間ってこうなんだろう・・・」と思えてきます。
人間はどうして、自分と違うものを理解しようとする前に排除しようとするのでしょうね。
根底には「恐れ(不安)」があるからだと思いますが、人間は常にこの「恐れ(不安)」によって動かされているようにも思います。
以前、ブログでご紹介した「神との対話」という本でも以下のように書いていました。
人間の行動には二つの動機しかない。
不安か、愛か。
じつは、感情の源もこの二つだけだ。
(省略)
ひとの思考も行動もすべて、愛か不安か、どちらかを根拠としている。
ほかの考えはすべて、この二つから派生したものだ。
『神との対話』ニール・ドナルド・ウォッシュ
色々なことを考えさせられる映画です。
是非、観て下さい!
こんな人にオススメ
- 現実離れした映画が観たい
- 考えさせられる映画が観たい
- 映像が綺麗な映画が観たい
カラー・オブ・ハートを観るなら
Blu-rayやDVDの購入か、U-NEXTや宅配レンタルをお勧めいたします!
-
前の記事
【冷め切った心を温かくしてくれる映画】バグダッド・カフェ 2021.09.27
-
次の記事
【世界で初めて性別適合手術をした人の映画】リリーのすべて 2021.10.02