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【泣ける映画】ライフ・イズ・ビューティフル

【泣ける映画】ライフ・イズ・ビューティフル
公開   1997年
時間   117分
出演者
ロベルト・ベニーニ ニコレッタ・ブラスキ

あらすじ

ユダヤ系イタリア人のグイドは叔父を訪ねて北イタリアに行く。そこで小学生教師のドーラに一目惚れし、やがて二人は結婚してジョズエという男の子をもうけるが、時代は第二次世界大戦、ユダヤ人に対する迫害行為が行われナチス・ドイツによって強制収容所に送られる。収容所では男女は別々になるため、母親に会いたがるジョズエに父グイドはある嘘をつく・・・。

見どころ

優しい嘘

この映画は前半は穏やかな感じが続きコメディっぽく明るいイメージなのですが、中盤からは強制収容所の場面になるので前半に比べたら暗い感じにはなるのですが、父グイドが息子ジョズエにつく嘘がその暗さを明かるくしています。そして、グイドがジョズエを守るためにあれやこれやと必死になる姿は時にハラハラするし、時に痛々しくもあるのですが、最後の最後の父親の嘘にはとても泣けてきます。

ジョズエ

ジョズエがなんとも可愛いのです。一つ一つの表情もお父さんの嘘を最後まで信じ切っているところも、演技というよりは素で可愛い感じです。

ロベルト・ベニーニとニコレッタ・ブラスキ

グイド役にロベルト・ベニーニとドーラ役にニコレッタ・ブラスキは夫婦役をやっていますが、現実でも実際の夫婦です。この夫妻はこの映画以外にも二人で共演している映画がいくつかあります。ちなみに、グイド役のロベルト・ベニーニはこの映画の監督でもあります。ベニーニはこの作品で1998年のカンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞し、1999年のアカデミー賞では作品賞の他7部門でノミネートされ、そのうち、主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞を受賞しています。

音楽

この映画は音楽も素晴らしいです。私はサウンドトラックも買ってしまいました。とても、優しくて、温かくて、この映画にぴったりな音楽です。

音楽に関しては「音楽が素敵な映画7選」も読んでみて下さい。

ラストシーン

この映画は涙なしには観ることができません。父親の妻と息子への本当に深い愛を感じることができます。観終わった後には切なくも優しく心が温かくなる映画です。前回の記事「レジェンド・オブ・フォール」に続き、私がこれまで観た映画の中でベスト3に入る映画です。

戦争

私はこれまで戦争体験の本を読んだり、戦争を語る人々のお話の動画をたくさん観たりしてきました。小学生の頃にアウシュビッツ収容所の話を本で読んだことがあります。死の列車と呼ばれる列車に立ったままぎゅーぎゅー詰めにされてアウシュビッツに運ばれ、トイレにも行けないからみんなそこで垂れ流し。ようやく着いたと思ったら男女に分けられ、老人と子どもは丸裸にされてシャワー室に連れて行かれる。シャワーが浴びれると喜んでいるのもつかの間、出てくるのはお湯ではなく毒ガス。ガス室で亡くなった人の遺体から、お金になりそうな金歯や銀歯を抜いたり、人間の油で石鹸を作ったり、髪の毛で絨毯を作る・・・。使い物にならない老人と子どもは毒ガスで先に殺して、若い男女は労働をさせる・・・。そんな話が書かれていました。小学生の時に読んだ本ですが、一生忘れないと思います。

この映画を観ている時にその本のことを思い出しながら観ていました。ある日突然、訳のわからないところに連れて行かれて、これまでの生活を壊され、家族が引き離されて、命を奪われたり人権を奪われる。こんな理不尽なことってないですよね。

でも、実際にあったことなのです。そんなことを頭の片隅に入れながら、この映画を観てみて下さい。

感想

この映画を観た時、映画の中で起きたある出来事について、最後の最後まで信じていなかったのですが、最後の最後で「やはりそうだったのか・・・」とわかった途端に物凄い悲しい気持ちになり、それと同時にお父さんのある嘘が現実のものとなって、そのことにただただ涙が溢れ出ました。

最近の日本では近代の歴史について教育していないのか、日本がアメリカと戦争をしていた事実を知らない若者が多くいることに驚いています。あの戦争を知らずして、一体、現代の何を知ることができるというのでしょうか・・・。

もし歴史をあまりよく知らない方がいらっしゃったなら、どうか日中戦争や太平洋戦争、そして第二次世界大戦について学んでください。最近では歴史がねじ曲げられ、戦争を肯定するような情報もありますが、歴史は勝者や権力者によっていかようにも変えられます。視点が変われば、悪いことを正義として変えることも可能です。

ですから、何が正しい情報なのかを見極めるために、様々な角度から歴史を学ぶことです。

戦争は本当に理不尽で、人間の命も動物の命も何もかも全ての命が軽視されます。様々な歴史の事実を知って、自分の心が何を思うか、何を訴えているか、自分の思うことを大切にして下さい。

私はこれまで戦争体験のお話や戦争映画も色々観てきましたが、この歳になると、あまり悲しい映画を観たくなくなります。ですから、最近はほとんど悲しいお話の映画は観ていませんが、この映画は悲しいだけではなく、本当に美しくて、切なくて、優しくて、あったかい映画です。

是非、一度観てみて下さい。

こんな人にオススメ

  • 泣きたい
  • 感動したい
  • 人生に疲れた
  • 生きる希望がない

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