公 開 1作目 2012年 2作目 2014年 時 間 1作目 108分 2作目 112分 出演者 阿部寛 上戸彩
あらすじ
紀元128年ハドリアヌス帝時代、皇帝は巨大なテルマエ(浴場)を建設することで民衆の支持を集めていた。
アテネで最新建築技術を学んだローマ人ルシウスは、ローマを愛し、ローマ人としての誇りを持っているテルマエ技師であった。
しかし、ルシウスのデザインする浴場は斬新さに欠け古臭いと言われ仕事を断られる。
ルシウスは騒がしく派手なテルマエの湯にもぐりながら、派手なテルマエがもてはやされる現状を打破できるような斬新な発想はないかと考えていた。
すると、テルマエの中にあった大きな穴に吸い込まれ、なぜか現代日本の銭湯「稲荷湯」に来てしまう。
ルシウスは奴隷浴場と勘違いしていたのだが、よく見るとシンプルで機能的な浴場に感動する。
古代ローマに帰ったルシウスは、日本の銭湯で見たものをさっそくテルマエに取り入れていく。
ルシウスが作るテルマエが大評判となり、ルシウスはローマで一番の建築家となる。
そんな時、ハドリアヌス帝から皇帝のテルマエを作るよう命じられ、
どのようなテルマエが良いかと考えているとまた現代日本にタイムスリップしてしまう・・・。
みどころ
ローマ人と平たい顔族
「テルマエ・ロマエ」はヤマザキマリさんによる漫画作品で、2008年から2013年に『コミックビーム』で連載されていたものです。
私は漫画は読んでおらず映画しか観ていないのですが、
映画では原作にないキャラクターが登場したりして、独自のストーリーが展開されているようです。
映画の中ではたくさんのローマ人が出てくるので、エキストラのほとんどは外国人が演じています。
そして、主要なローマ人役は日本人が演じているのですが、その配役が面白いのです。
主人公のルシウスを阿部寛さん、ハドリアヌス帝を市村正親さん、
ケイオニウス役を北村一輝さん、アントニヌス役を宍戸開さんが演じているのですが、
みんな顔の堀が深くて濃くて、一見日本人には見えないような俳優さんばかりなのです。
一方、ルシウスが平たい顔族と呼んでいる日本人役は、
上戸彩さん、キムラ緑子さん、笹野高史さんなど、
こう言ってはなんですが、顔の堀が浅くて、本当に平たい感じの顔の方が出演しています。
ルシウス役の阿部寛さんは、本当に適役としか言いようがありません。
ルシウスのテルマエ
ルシウスは古代ローマで、現代日本の銭湯やトイレ、温泉やプールを真似て作るのですが、
どのように再現しているのかを観るのもとても楽しいです。
どうやって現代日本から古代ローマに戻るのか・・・
ルシウスは意図せず現代日本にタイムスリップするのですが、
タイムスリップした先で必ずいるのが上戸彩さん演じる山越真実です。
なぜか、彼女がいるところに必ずルシウスが現れます。
また、彼女もルシウスと一緒に古代ローマにタイムスリップしたりします。
ルシウスと山越真実の関係も見どころなのですが、
突然、タイムスリップしてしまった後、どうやって元の場所に戻るのか・・・、
そこも見どころの一つです。
感想
この映画を初めて観た時、ヤマザキマリさんの発想の凄さに感動しました。
確かに日本のトイレや浴場は世界に類を見ないものですが、ヤマザキさんのアイデアも類を見ないものだと思いました。
でも、1作目の興行収益は58億円だったにも関わらず、ヤマザキさんがもらった原作料は100万円だったそうです・・・。
これって、あまりにもひどいですよね。
なので、2作目からは弁護士を立てて、契約を見直して、きちんと話し合いができたようです。
映画やアニメを観るたびいつも思うのですが、
どうしてこんな発想ができるのだろう・・・と感心してしまいます。
この映画はそんな映画の一つです。
久しぶりに観たのですが、二度目でもやはり笑ってしまいました。
まだ観ていない人は必見の映画です!
こんな人にオススメ
- 笑いたい
- 元気になりたい
- 現実逃避したい
この予告動画は2作目のものになります。
『テルマエ・ロマエ』を観るには
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