【心温まる映画】SMOKE 間違いだらけの真実の物語
公開 1995年 時間 113分 出演者 ハーヴェイ・カイテル ウィリアム・ハート ハロルド・ペリノー・ジュニア フォレスト・ウィテカー
あらすじ
ブルックリンの街角で小さなたばこ屋を営み、4000日毎日同じ時刻・同じ場所で写真を撮り続けるオーギー、ある事件に巻き込まれ妻を亡くし小説を書けなくなってしまった作家のポール、強盗が落とした大金を拾いギャングに追われるラシード、交通事故で妻と左手を失いガソリンスタンドを営むサイラス。この4人の人生が少しずつ絡み合い、それぞれに変化が起きていきます。
見どころ
クリスマスの物語
新聞社からクリスマスの記事を頼まれ何を書くか悩んでいたポールに、オーギーがあるとっておきのクリスマスの話をしてやるよと言って、過去にあったクリスマスの話をし始めます・・・。その話がとてもあったかいお話でそこで流れる音楽もとても渋くてカッコいいのです。やはりここはこの映画の一番の見どころだと思います。
そこで流れる音楽はTom Waits の「Innocent When You Dream」という曲です。
4000枚の写真
オーギーは10年以上も毎日同じ時刻・同じ場所で写真を撮り続けています。その現像した写真をポールが見ているシーンです。その時にオーギーが言う言葉も「その通りだなぁ」としみじみ感じさせられます。私たちの日常もそうですよね。毎日同じ日々を送っているように思えるかもしれないけれど、一日一日は全く違う。同じ一日なんて一つもないのです。
アシュレイ・ジャッド
オーギーが過去に付き合った女性が突然現れ、オーギーに内緒で産んだオーギーの娘がいると言い出します。その娘役がアシュレイ・ジャッドです。本当のちょい役で出演していますが、同年に公開された「ヒート」くらいから注目を浴びるようになった女優さんです。
ポールの物語
ポールがラシードにある物語を話すシーンがあるのですが、その物語の内容が実際どこかの小説にでもありそうな内容で、その物語に引き込まれてしまいました。
感想
この映画のように、人はそれぞれにいろいろな思いや過去を抱えて生きています。いつも笑って何の問題もなさそうに見えている人でも、その笑顔の裏には苦しみや悲しみがあったりします。何もなく生きている人など一人もいません。
はたから見たら大したことなさそうな問題でも、その人にとってみたら大きな問題だったりします。それは、その人の人生の段階によって与えられている課題なので、「そんなことで・・・」と済ませてはいけないのですよね。
けれど、色々乗り越えてきて思うことは、あの時、死んだり、人生を諦めたりしないで良かったということです。苦しみの渦中にいる時は死ぬほど辛かったし、息をしていることも、朝起きて自分が生きていることにも、悲しみを感じていたりしたけれど、今は生きていて良かったと思えるようになりました。
どうしてそうなれたのか・・・、良い意味で諦めたからです。人生を諦めたのではなく、なんでも自分の思い通りにさせようとすることを諦めました。人生にはどうにもならないことってあるからです。それを知り、諦め、今与えられているこの自分で幸せになろうと決意しました。
そう決意し、世界を見る視点を変えることで、少しずつ目に見えてくる世界が変わっていった気がします。
この映画は淡々としているのですが、ところどころに人間味があるといいますか、人の優しさが出ていて、とても味のある映画です。泣けるわけでもないし、笑える映画でもありません。けれど、みんないろいろな思いを抱えながら、それでも日々の日常を一生懸命生きているんだと、そんなことを思わせてくれて、そして、観終わった後にはとても心が温かくなるそんな映画です。
こんな人にオススメ
- 心が温まる映画を観たい
- 音楽が素敵な映画を観たい
- 人生ドラマの映画を観たい
ビデオオンデマンド
ドラマや映画を自宅で楽しみたいなら、日本最大級の動画サービス「U-NEXT」がオススメです。
スマホ・パソコン・タブレット・テレビなどあらゆるデバイスで観ることができます。
動画だけではなく、マンガや雑誌といった電子書籍も楽しめます。
初回31日間は無料で試せますし、有料作品が視聴できるポイントまでもらえるので、
気になる方はチェックしてみてください。
-
前の記事
【泣ける映画】リトル・ダンサー 2021.05.26
-
次の記事
【心震える映画】グレイテスト・ショーマン 2021.05.27